スーパーセルじゃないけど・・・

青空にはためく日の丸

私の地元の漁協では、本日出漁か否かの伝達に
ユニークな方法をとっておりまして・・・

これは、海女漁に特化しての話なのですが、
まず朝一、海女組合の役員が、
海を見渡せる漁協施設に集まり
天気予報と、実際の海の状況を観察し、
その日、出漁できるか否かを判断します。

そして、本日出漁可能となれば、画像のごとく
漁協施設の屋上に「日の丸」が上がることになります・・・

では、海況悪しと判断され、休漁となると、どうなるか？

「日の丸」の代わりに「星条旗」が掲げられることになります。（笑）

もちろん、携帯電話やラインの伝達網も当然あるのですが、
漁業関係者もすっかり高齢化が進み、携帯端末を持っていない方が、
結構な割合でおりますからね、こういったアナログな方法も、
未だに必要だと言うわけです。

・・・で、この日、私が朝の散歩途中、
この施設を通りがかった時に見たのが、画像の光景。

よっしゃ、今日の好天はベテラン漁師のお墨付きだ！

そんなわけで、昼には海上入りし、
うだる暑さと降り注ぐ直射日光を
パラソルで防御しつつ、釣り開始！

早い段階でチヌは2匹ばかり手中にしたところで、
いつもは夕方時合の中アジが早くも到来・・・

この時間からなら夕方を待たず
クーラー満タンも夢ではない、これは愉快と、
散切り頭をポンと叩いて喜んだんですが・・・

ゴロゴロゴロ・・・

間もなく耳障りな音が微かに聞こえ始める。

不安はよぎったが、かなり遠いなと
この時は無視を決め込む・・・
なんせ、頭上は真っ青な青空に強力な日光、
遠くの雷鳴よりも真下に集まってきてる魚で頭がいっぱい、
いそいそとサビキザオをセットするなどしていたのですが、
横目で見る北の空に、みるみる異変が・・・

ゲゲゲ・・・こっこれは見るからにヤバそうだっ！
（どどど～ん）
雷鳴はさきほどより近くなり、対岸の山間には稲光も、
そして、ついには繋がる海上で稲妻が走るのを目撃。
（ピカッ！どどどどど～～～ん）

近い！こここ、これはヤバイ・・・撤収だ！！

あわててパラソル畳んだり、小物を道具箱に入れたり、
ものの数分の退却準備だったが、あっという間に
黒い雲が陣地を広げ、頭上にせまって来た。

準備完了、全速退却～～～

しかし、驚いたことに雲のほうが圧倒的に早い、
この段階ですでに前方まで雨雲が敷き詰められ、
完全に雷の巣に飲み込まれた状況。

後ろで聞いていた雷鳴は、すでに前後左右で聞こえる。

途中、２～３発、稲妻の直撃を受けたが、
持ち前のマイナスオーラで受け流す（ウソ）

すっかりキンタ・・・いや、肝を冷やしつつも
なんとか無事に係留場に到着、同時に雨粒がポツリ・・・（！）

瞬間的に数分後の光景が・・・見えた！

とっ、とりあえず、船首のロープだけ結び、
船上に散乱した釣り道具もそのままに、
ダッシュで、陸上の車に駆け込む。

ドアを閉めると同時にドワーーーーッ、
目の前も霞む大粒の雨↓

せっ、セ～フ（汗）

最近、各地の雷被害のニュースが出ていますので・・・

一応、危機意識は持っており、
これでも周りの船舶の中では
格段に早い退却劇だったのですが、
それでもかなり・・・マが、縮み上がる思・・・いや、
肝っ玉を冷やしました。

自然災害・・・コワッ！

それでは。